マヴァール年代記再読(2) 「のじゃ姫」の系譜
少し前にyoutubeで「のじゃロリおじさん」とかいうのが話題になっていた記憶があるのですが・・・
「のじゃロリ」というのを解説しておきますと、語尾が「~のじゃ」と老女口調になるけれど見た目は幼女というギャップを利用した一つのキャラだったりします。詳細はこちらなど。 (実際には、中国地方の方言で、千鳥のノブさんのような言い回しを男女問わずにすることもあるので、普通に「のじゃ」が出てきたりもするのですが・・) そういえば、と、田中芳樹さんの作品には、結構昔から、ロリではないですが「のじゃ姫」が出てくるなぁ・・というは、昔、ネタにしたことがあって。 銀英伝には出てこないのですが、アルスラーン戦記に出てくる女神官のファランギース→タイタニアに出てくるエルビング王国のリディア姫(こっちは10歳なので、のじゃロリそのものとも言える)なんて、脳内では同じ声でしか再生されないとかネタにしてたものです。 マヴァール年代記では、主役格の三人(カルマーン、ヴェンツェルン、リドワーン)とは別に、それに華を添える紅一点のアンジェリナ姫というのが出てきます。ヴェンツェルンの妹にして、後、リドワーンの恋人→妻となる人物です。 これが田中作品に出てくる「のじゃ姫」の系譜に忠実というか、女傑というイメージよりも、水滸伝に出てくる一丈青扈三娘のような剣技にたけ、かつ、洞察力も鋭い、という、その手のキャラクターのイメージ付に便利なのかな?と思ったりします。 田中作品に限らず、他の作品でも出てくるのですが、自分の中で印象深い「のじゃロリ」と言えば「狼と香辛料」の賢狼ホロなどを思い出します。あちらは「のじゃ」というより「わらわ」や「ありんす」と花魁言葉の中に「のじゃ」が混じっているような感じですが。 ただ近年になって「のじゃロリ」なんて言葉が出回りだした頃に、その元祖は?と考えてみたときに、アンジェリナ姫を思い出すんですよね。ロリではないけれど、のじゃ姫=鋭い・老成しているというテンプレを、無意識に生み出したキャラなのではなかろうか?と。 |
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