FC2ブログ


さくらのみや日記

さくらと日本と鉄道好きな、野良プログラマのブログ。

マヴァール年代記再読



田中芳樹さんの小説と言えば、銀英伝の地名度が圧倒的ですが、自分が最初に読んだのは、確かマヴァール年代記だったように思います。銀英伝に関しては、小説やアニメよりも、PC9801時代のゲームで入ったのが最初で、小説→アニメの順で入った、そんな記憶があります。もう20年以上昔になりますか。

当時は、創竜伝、アルスラーン戦記、タイタニア、七都市物語・・と、色々書いておられたように思いますが、その中で、困ったことに「完結している」という理由だけで、マヴァール年代記は読む価値ありの作品になってしまっています。まさか、20年前は、アルスラーン戦記といいタイタニアといい、20年経っても終わっていない、なんて事態は予想していませんでしたから。。


話の内容は、コンパクトにまとまった銀英伝、とでもいいましょうか。執筆は銀英伝の方が先、マヴァール年代記の方が後になります。
父親を弑逆し皇帝となったカルマーン、その事実を知りながら、その部下として仕え、いつかカルマーンから簒奪を企む、ヴェンツェルン、幼き頃の二人の学友にして、ただ野心もなく生きるリドワーンと、三者三様の主人公たちの話になります。
(銀英伝のイメージで言えば、カルマーン=ラインハルト、ヴェンツェルン=ロイエンタール、リドワーン=ミッターマイヤー、という感じ)

作品としては30年前の作品なれど、今これがライトノベルとして現れたら、もっと評価されるのに・・という感じもして、もっと読まれてもいい話なのになぁ。。と思います。

ただ「皆殺しの田中」の異名は、ここでも発揮されるというか、今思うと、マヴァール年代記にも、最後の方で「粗さ」が目立つんですよね。。。それは、当時、高校生の頃に読んだ頃には気づかなかったものが、この歳になって読み直したから気づいた、というのもあるのかも知れません。
最後は、カルマーンとヴェンツェルンが激突することになるのですが、ええええ、というか、タイタニアやアルスラーンの最後のあたりを思い出すと、むしろマヴァールの頃にその萌芽はあったと考えるべきなのか・・と思ったりもします。そう思うと、銀英伝の頃は、余裕があったのか、最後の話の終わりは綺麗に終わっているなぁ・・と思うんですよね。特に田中芳樹さんの作品は、謀略家だの野心家だのと言った曲者がたくさん出てきて、うまく「始末」しないといけないので、どうしても最後にそうなってしまうのかな?と思います。(銀英伝で言えば、最後にオーベルシュタインが死ぬシーンがありますが、主人公ラインハルトより生き残っていたら、話が終わらない気がしますものね)

物語は、最後を片付けるのが難しい。。。という実例かも知れないですね。


▽コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

▽トラックバック

http://sakurasakurasakura3.blog53.fc2.com/tb.php/960-e263574e

 | HOME | 

竹島プロジェクト


提供:natsuka.net様


プロフィール


佐倉純

Author:佐倉純
日本と桜の花と寝台特急「さくら」をこよなく愛する、そして最近カメラに目覚めたのんきなプログラマ。
日本の事を憂いてみたり、日々思ったことをまとめて、綴ったりしています。その合間に写真も撮っています。
時々子供のネタなんかも。

ぜひゆっくりご覧ください。


ブロとも申請フォーム


この人とブロともになる


最近の記事



コメントとプラグイン



カレンダー(月別)


08 ≪│2020/09│≫ 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -


カテゴリー



リンク



ブログ検索



マイサーチ


自分のマイサーチ 全体


RSSフィード